- マイコンシステム設計技術職
- 木村 勇輝
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工学部 システム工学科卒
2014年キャリア入社

以前は検査機器メーカーで開発をしていました。しかしニッチな業界である上、作業者の操作によって動作する製品であり、いずれ自動化される可能性が高いので、エンジニアとしての将来に不安を感じていました。また、待遇面でも残業代や出張手当が出ず、住宅手当は年々減額されるなど、実質、大きな昇給ができず退職を決意しました。転職活動の際には他のメーカーも検討し、内定をいただいた会社もありました。しかし、メーカーだと固有の技術を究められる反面、スキルの幅は広がりません。その点、メイテックは生涯エンジニアとして多様なメーカーで経験を積むことができます。しかも上流工程のプロジェクトが多いから、スキルの幅は縦にも横にも広がっていく。成長するにはここが最適だと考えたんです。
はじめの配属先は、自動車部品メーカー。担当はカーナビの開発における、進捗管理や計画管理。まさに上流工程の仕事でした。
ミッションは、サブプロジェクトリーダーとしてエンドユーザーと折衝しながら、社内の作業者に指示を出していくこと。指示を出す相手は年上であることも多く、はじめは難儀しました。しかし、いかに品質の高いものをつくるか?そのための意欲を醸成するには?と試行錯誤し、メンバーのモチベーションを高めていきました。一方で葛藤も生まれました。コードを書いていない人間がリーダーをやって良いのだろうかと。今後エンジニアとして成長するために、もう一度設計をやりたい。3年目、営業担当に相談し別の派遣先を探してもらいました。すると、それを聞いた顧客の上司が「ちょっと待ってくれ、設計をやりたいならうちの他の部署をあたってみよう」と聞いて回ってくれたんです。成長意欲を持って仕事に臨めば、営業担当も顧客もそれを支援してくれる。エンジニアのキャリアを第一に考えるメイテックのスタンス、そこも含めた顧客からの信頼を感じた瞬間です。
いまはカーナビと共に車載ロケーターシステムも扱っています。ADAS機能の実現に欠かせない最先端技術です。設計者として納得いくまで技術を追求し、次はその経験をもって管理側に戻れたらおもしろいでね。また、長く自動車関連の技術に携わったことで、横断的な知識の必要性も実感しています。メイテック社内の研修に参加して、電気・電子系のスキルも伸ばしていきたい。自分も講師として、もてる知識を他のエンジニアに提供しています。私は「最適化」という概念が好きなんです。目的の達成に向けて、自ら考え行動を最適化していく。技術にもキャリアにも通ずることだと思います。いまの目標は音響関係の開発に携わること。メイテックの仲間とバンドを組むほど音楽が好きでして。メーカーでの多様な経験、技術研鑽、メイテックの他のエンジニアとの交流、全ては目標へつながっていると信じています。