- 電気・電子設計技術職
- 野村 泰広
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情報工学科卒
1989年キャリア入社

元々はソフト系のエンジニアでした。病院の窓口システム、墓石をつくる装置の制御システム、ATMのシミュレータソフト。様々な業種でシステム開発をしてきました。転機は20年前、火災報知器の開発を担当したときです。ソフトウェア設計に加えて、ハードウェア設計にもチャレンジさせてもらったんです。当時はソフトだけじゃ食っていけないよと言われていた時代。仕事の幅を広げたいと思い、営業に相談しました。すると、「この会社なら電気系の業務にチャレンジさせてもらえるよ」とのこと。営業のサポートには今でも感謝しています。着任先のチームにはメイテックの後輩が2人いて、どちらも電気系。当然ですが、私よりはるかに詳しい。悔しいので、お客さま企業の方にこっそり質問しながら、電気系の仕事を覚えていきました。システム開発とは異なる設計手法が新鮮で、慣れるにしたがって、だんだんとのめりこんでいきました。
スキルの幅が広がることで、紹介してもらえる仕事の幅も広がっていきました。電気もできることで、地元の企業、その次のお客さま先では、当時話題をさらった大型複合商業施設にも関わりました。ビル用空調機のコントローラを、ハードとソフトの両面にわたって開発する業務です。全体構想から、回路図の設計やソフトウェアの設計まで担当しました。オープン前からテレビで報道されるほど注目を集める商業施設に、自分が関わっている。エンジニアとして、このうえないやりがいを感じた案件でしたね。充実した8年を過ごし、開発がひと段落したタイミングで、現在のお客さま先を営業から紹介してもらいました。この大手電機メーカーは、8年以上担当しています。主に高級車を、車上荒らしから守るための盗難警報器です。車載用の侵入センサーとサイレンを開発していますが、これもやはりハードとソフトの両方です。基本仕様を開発し、各自動車メーカー向けにカスタマイズしています。お客さまとともに、本気で世界一の性能を目指しています。
数年前から、本格的に後進の育成もしています。マイコン研修や、トランジスタ・ダイオード回路の研修で講師を務めてきました。教えるのは本当に難しい。わかりやすく、おもしろい講義をしようと、毎年模索しています。とはいえやはり、一番のやりがいは開発です。エンジニアとして定年まで第一線にいたいですね。メイテックでは、数年単位で全く違う商品を担当できる。ソフトとハードの両分野をものにしたおかげで、対応の幅が広がり、地元の三重から通える範囲で様々なプロジェクトを経験できています。今のお客さま先は自宅から車で20分。電気系のスキルがあったからこそ紹介してもらえたプロジェクトです。大好きなものづくりを、地元でずっと続けられる。だから、生涯プロエンジニアでいられる。そこが、この会社で働く一番の魅力ですね。